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zoom RSS マハティール復活、モルディブ騒乱

<<   作成日時 : 2018/06/06 02:39   >>

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92歳の元首相がマレーシアの首相に返り咲きました。
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マハティール・ビン・モハマド。

英領マラヤ時代にインド系の英語教師の子として生まれました。マレー半島はスズ鉱山に恵まれ、これを目当てに華僑が入植し、鉱山開発を進めていました。軍事的にはイギリスが、経済的には華僑がマレー人を支配していたのです。

高校生のとき日本軍による占領を経験。このとき抵抗したのは英軍と華僑の抗日ゲリラで、マレー人はむしろイギリスと華僑の支配が崩壊したことに溜飲を下げます。マハティール少年もその一人でした。

大戦後、イギリスにはもはや植民地を維持する体力はなく、インド独立に続いてマラヤにも独立を認めます。

しかしマレーシア独立後も華人が残り(人口の25%)、マレー人との格差は歴然としていました。

与党となったマレー人の政党(統一マレー国民組織/UNMO)は格差是正のため、公務員採用や国立大学入学に際してマレー人優遇政策を打ち出します。これがブミプトラ政策−−−ブミプトラは「大地の子」、マレー人を意味します。

華人はこれに猛反発し、華僑が多数を占めるシンガポールの分離独立(1965)や、死者200人を出したクアラルンプール暴動(1969)につながりました。

マレー人自身の努力、勤労意欲が足りないと痛感したマハティールは、東方の非華人系国家・日本の経済的成功に注目、81年に政権を握ると、「日本に学べ」−−−ルック・イースト政策を開始します。

2003年までの22年間という長期政権を維持したマハティールの政策は、マレー人ナショナリズムに基づくものでした。

93年のアジア通貨危機では、融資の条件として市場開放を迫るIMFの介入を排除し、外貨持ち出し禁止などの強権策によって欧米のハゲタカ・ファンドからマレーシアの国富を守りました。その手法は欧米諸国から「独裁」と非難されますが、国民の支持は圧倒的でした。
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マハティールが退任したのち、マレーシアはグローバリズムの方向へ大きく舵を切ります。おりしもリーマン・ショックの余波で欧米の金融資本が対外投資を手控える中、ある新興国がマレーシアへの最大の出資国となります。政権与党では不正と腐敗が蔓延し、国民の支持は急落しました。

その国はマレーシアの地政学的価値を十分理解した上で、集中的な投資を開始したのです。

マレーシアを陥とせば、今は米第七艦隊がコントロールしているマラッカ海峡の制海権が手に入るからです。

危機感を持ったマハティールは、現職のナジブ首相を激烈に非難。政権与党を離れてみずから野党を立ち上げ、これに弱小野党が総結集した結果、今回の驚くべき政権奪回に成功したのです。

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インドの南のサンゴ礁の国モルディブも、これまでずっと米英がコントロールしてきました。
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ところが2000年代に入って、例の新興国が大規模な投資をはじめました。この国とズブズブになったヤミーン大統領に対し、ナシード前大統領が激しく批判。

ヤミーン大統領は非常事態を宣言し、野党政治家を一斉逮捕しました。
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マハティール再選とモルディブ騒乱は、6月12日に再設定された米朝会談の本質的部分ともつながります。

くわしくは、動画でご覧ください。





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内 容 ニックネーム/日時
 昨年の夏に、新婚旅行でモルディブに行ってきました。きれいな海で最高の気分を味わえました。が、想像以上に中国人が多くてビックリしたのを思い出しました。
 シュノーケルやスキューバの道具をレンタルする際、レンタルショップの看板は英語・中国語が両方表記されていましたし、インストラクターにも中国人がいました。空港では常に中国語のアナウンスです。
 帰国してしばらくしたら、モルディブで非常事態宣言とニュースでやっていましたが、日本の報道では「地上の楽園とも言われているモルディブが大変な事態になっています」程度のことしかアナウンサーはしゃべらず、何が何だかよく分かりませんでした。今回の動画はスッキリスッキリです。

 それにしても、私はモルディブでの中国人の多さを実際見たので、中国の怒涛の経済援助攻勢による破壊力を改めて痛感しました。経済援助合戦であっても、これは戦争に匹敵する労力が中国相手には必要です。
通りすがり
2018/06/07 09:38

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