パリ同時テロ 世俗原理主義vsイスラム原理主義
13日の金曜日、パリで起こった史上最悪のテロ。死者130人以上、重傷者100人。
1月のシャルリー・エブド襲撃事件が、預言者ムハンマドを風刺した新聞社への襲撃という明確な目標を持っていたのに対し、今回は市民の虐殺を目的とした無差別テロです。
IS(イスラム国)は、「フランス軍の空爆に対する報復」と声明。
犠牲者の大半が、ヘビメタ・バンドのコンサートに集まっていた人々でした。床に伏せた観客に対し、テロリストは平然とカラシニコフ銃を撃ち込んでいった。
観戦中のオランド大統領を狙ったサッカースタジアムでの爆弾テロは、警備員に怪しまれた容疑者が入場できずに外で自爆しました。場内で自爆していたら、もっと凄惨なことになっていたでしょう。
事件後1週間でわかったこと。
・実行犯は少なくとも7名で、フランス警察の特殊部隊によって全員射殺。
・運転手役の1名は逃走、指名手配中。
・計画はベルギーの首都ブリュッセル近郊の移民街で練られ、武器もベルギーで入手。
・主犯格のアバウド容疑者は同地出身のモロッコ系移民3世で、シリアでISの軍事訓練を受けていた。
モロッコ系ベルギー人が首謀者か-ー仏テロのアバウド容疑者
(2015.11.18 時事)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201511/2015111800685&g=int
主犯格アバウド容疑者 依然なぞ多く 欧州テロ多数に関与か
(2015.11.20 06:25 産経)http://www.sankei.com/world/news/151120/wor1511200005-n1.html
ISの機関紙『ダビク』が掲載したアバウド容疑者。コーランとIS旗を持つ。
********************
フランスで、イスラム系移民の暴動やテロが繰り返される背景には、この国独特の事情があります。
「世俗主義(ライシテ)」の問題です。
話はフランス革命にまでさかのぼります。
ブルボン王家はキリスト教(カトリック)を政治利用し、王権神授説で独裁を正当化していました。これを打倒したのがフランス革命ですから、革命政権は徹底的な脱宗教化=世俗化政策を推し進めます。
ギロチンによる恐怖政治(テルール=テロの語源)を推進したジャコバン政権時代には、教会を破壊し、聖書を焼き、挙げ句の果てに「神は存在しない。人間の理性を崇拝せよ」と言い出して「理性の女神」なるものを祭ったりしたのです(理性崇拝)。
ところが敬虔なカトリック教徒が多かった農民が反発。世論の動向に敏感なナポレオンがカトリックを復活します。その後も王党派(カトリック)と共和派(世俗派)との権力闘争が続いてゴタゴタしますが、明治維新の頃に成立した第三共和政(1870-1940)で世俗派が勝利します。
1880年代に教育大臣を務めたジュール・フェリー
ジュール・フェリーが進めた教育改革は、初等教育の無償化など義務教育制度を確立すると同時に、公教育からの宗教の排除を徹底しました。
・公立学校での宗教教育の禁止。
・無許可の宗教団体の解散。
・カトリック系私立学校の禁止。
この理念は、現在の第五共和政まで引き継がれます。
国王(女王)がイギリス国教会の首長であるイギリスや、宗教政党(キリスト教民主同盟)が二大政党の一つでメルケル首相の与党でもあるドイツ、大統領が聖書に手をついて宣誓を行うアメリカなどと、フランスが決定的に違うのが、この世俗主義の原則(フランス語で「ライシテ」)です。
日本の教育基本法は、「日本軍国主義のイデオロギーであった国家神道を解体せよ」というGHQの意向を受けて制定されたもので、フランスのジュール・フェリー法と並ぶ極めて世俗的な内容です。フランス人が自らの手で制定したのに対し、日本では占領軍の手でそれが行われた、というのが大きな違いです。
デカルトを生んだフランス人は、
極めてアタマでっかち
です。「~せねばならぬ」とアタマで決めると、それをむりやり現実に当てはめようとする。「現実がこうだから、妥協して対応策を考えよう」というイギリス人とは正反対です。王権神授説にせよ、世俗主義にせよ、理念が暴走して現実を無視することでは同じなのです。一切の例外や妥協を認めない。極めて原理主義的な発想をします。
ジュール・フェリーがのちに首相になってやったことが、チュニジアの植民地化です。
「政教一致の野蛮なイスラム世界を、文明化するのはフランスの義務だ」
と余計なことを考える。フランス帝国主義を正当化するイデオロギーとして世俗主義が利用されていくのです。
この発想は、「自由と平等」を世界に広めるために戦争を繰り返すアメリカとよく似ています。アメリカもイギリスに対する独立革命で人権擁護を掲げて建国したイデオロギー国家ですから、「自由・平等・博愛」を掲げるフランス共和国の「兄弟」なのです。
第二次大戦後の植民地独立に際し、「植民地の維持は現実的に無理だから撤退する」とあっさり引き上げたイギリスに対し、フランスは最後まで独立を認めず、インドシナ戦争、アルジェリア戦争という泥沼の戦いに敗れて、ようやく撤退しています。ここにも「フランス人のアタマでっかち」がよく表れています。
いまフランスは、かつての植民地から「移民」という形で報復を受けているのです。
フランス語を話せても、政教一致のイスラム文化の中で育った移民たち。フランスは彼らにフランス流の世俗主義を強制しようとしますが、彼らは決して受け入れようとしない。フランスの中に「2つのフランス」が生まれ、憎悪を増幅していく。
イスラム教徒の女性が髪を隠すのは、『コーラン』の規定によるものです。
1989年、パリ近郊の公立中学で、スカーフを着用して授業に出席したイスラム教徒の女生徒が「政教分離に反する」として停学処分を受け、大きな論争を引き起こしました。
移民に寛容だったミッテラン政権(社会党)のあと、2002年に成立したシラク政権(中道保守)のもとで、イスラムをターゲットにした世俗主義の強化が打ち出されます。
・宗教的標章法(2004)…目立つ十字架もスカーフも身につけてはならない。
・教育法典(2005)…「フランス共和国の理念」を徹底的に学習させる。
もはや「世俗主義」そのものが宗教化しているのがフランスです。イスラム教徒にとって、フランスでの生活は信仰の自由がないも同然です。
しかし、「アラブの春」以来、内戦や政情不安が続き、仕事がない祖国で暮らすより、フランスでの生活の法がまだマシだ、というだけの理由で、今日も移民が流れ込む。フランス社会へのやり場のない不満をネット上に投稿する移民の若者を、テロ集団IS(イスラム国)がリクルートする。
フランスの政策の誤りが、テロリストを量産している。
********************
テロ翌日、オランド大統領(社会党)は議会で「これは戦争である」と演説。
「フランスは戦争状態にある。われわれは文明国同士の戦争に関与しているわけではない。なぜなら、こうした暗殺者らはいかなる文明も代表していないからだ」
議員たちは起立して、フランス国歌(革命歌)の『ラ・マルセイエーズ』を唱和しました。
テロ当日、サッカースタジアムから避難する観客たちも、『ラ・マルセイエーズ』を合唱していました。
「武器を取れ 市民らよ 隊列を組め
進め! 進め!
(敵の)汚れた血が 我らの畑を満たすまで!」
オランド大統領は緊急事態を宣言して国境を閉鎖。パリは事実上の戒厳令下にあり、集会も解散を命じられています。
テロ翌日から、フランス空軍はISの本拠地シリアへの空爆を再開。報復を求める国民感情をなだめるためでしょう。シリアは旧フランス領ですから、自衛隊が「テロへの報復」と称して旧満州を空爆するのと同じことです。
地中海のトゥーロン港からは、フランス海軍の唯一の空母シャルル・ド・ゴールが出港。ペルシア湾へ向かいました。ペルシア湾へ向かうのは、給油が容易なためか?
ロシア空軍は、ISが掌握している石油精製施設とタンクローリー500台を空爆。
プーチン大統領はロシア軍に、フランスとの共同作戦の策定を命じました。オランド大統領も間もなくロシアを訪問します。この「露仏同盟」の復活で、ロシアはウクライナ危機以来の国際的孤立を脱しました。
空爆は、銃の乱射以上の無差別殺戮をもたらします。ISは再び無差別テロで報復するでしょう。果てしなき憎悪の応酬に、フランス人はいつまで耐えられるか?
ISは空爆に参加する有志連合諸国、そのリーダーである米国の首都ワシントンへの攻撃を明言しています。オバマ大統領はG20首脳会議で同席した(いつもは不仲の)プーチン大統領と膝詰めで密談。
空爆を支持する日本は標的になっているのか?
ISは、「ボスニア、マレーシア、インドネシアにおける日本の在外公館を狙え」と指令を出していますが、日本本土でのテロについては今のところ言及していません。
ISISが日本の在外公館攻撃を呼びかけ、政府は警備強化を指示
(2015.09.12 CNN)
http://www.cnn.co.jp/world/35070448.html
なお、後藤さんらを殺害したIS要員「ジハーディ・ジョン」は、米軍の空爆で死亡したようです。
「ジハーディ・ジョン」殺害をほぼ確信=米軍
(2015年11月14日 BBC)
http://www.bbc.com/japanese/34819091
10月31日、乗客220人以上を乗せてシナイ半島で墜落したロシア機の事故について、ロシア政府はテロと断定しました。
ロシア、旅客機墜落をテロと断定 「機内に手製爆発物」
(11月17日 朝日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151117-00000039-asahi-int
一連のテロ事件は、「話し合っても無駄な相手」への対処法に関して、オバマの無力とプーチンの卓越した能力を世界に示しました。今後はロシアとイランがシリア問題の主導権を握り、ISは崩壊へ向かいます。手負いのIS残党による報復テロが繰り返されるでしょう。
日本国憲法には、非常事態条項すらありません。「平和を愛する諸国民の公正と信義」とやらに、日本国民の生存を委ねているからです。
非常時には首相権限で全ての航空機の飛行を禁止し、出入国を制限できるようにすべきです。自衛隊と警察、外務省に分かれている情報機関の統合も急務。こういう備えがあること自体が、テロの抑止にもなります。
これだけのことが起こっても脳内お花畑…(ー ー;)
何が起こっても結論は同じ。
「アベが悪い」
こういう人たちも含めて、全ての日本国民と日本国居住者を守るためにも、
日本は空爆には関与せず、緊急事態法の制定を!
と思った方は、
(お手数ですが)下の「気持ち玉」をクリックしたあとで、こちらも
←クリックお願いします。
☆気持玉は管理人にブログを書く意欲を与えます。よろしくお願いします。
11/21のオトナカレッジは、「中国の海洋進出」をやりました。パリのテロについてもコメントしています。次回とその次は、朝鮮半島です。
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1月のシャルリー・エブド襲撃事件が、預言者ムハンマドを風刺した新聞社への襲撃という明確な目標を持っていたのに対し、今回は市民の虐殺を目的とした無差別テロです。
IS(イスラム国)は、「フランス軍の空爆に対する報復」と声明。
犠牲者の大半が、ヘビメタ・バンドのコンサートに集まっていた人々でした。床に伏せた観客に対し、テロリストは平然とカラシニコフ銃を撃ち込んでいった。
観戦中のオランド大統領を狙ったサッカースタジアムでの爆弾テロは、警備員に怪しまれた容疑者が入場できずに外で自爆しました。場内で自爆していたら、もっと凄惨なことになっていたでしょう。
事件後1週間でわかったこと。
・実行犯は少なくとも7名で、フランス警察の特殊部隊によって全員射殺。
・運転手役の1名は逃走、指名手配中。
・計画はベルギーの首都ブリュッセル近郊の移民街で練られ、武器もベルギーで入手。
・主犯格のアバウド容疑者は同地出身のモロッコ系移民3世で、シリアでISの軍事訓練を受けていた。
モロッコ系ベルギー人が首謀者か-ー仏テロのアバウド容疑者
(2015.11.18 時事)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201511/2015111800685&g=int
主犯格アバウド容疑者 依然なぞ多く 欧州テロ多数に関与か
(2015.11.20 06:25 産経)http://www.sankei.com/world/news/151120/wor1511200005-n1.html
ISの機関紙『ダビク』が掲載したアバウド容疑者。コーランとIS旗を持つ。
********************
フランスで、イスラム系移民の暴動やテロが繰り返される背景には、この国独特の事情があります。
「世俗主義(ライシテ)」の問題です。
話はフランス革命にまでさかのぼります。
ブルボン王家はキリスト教(カトリック)を政治利用し、王権神授説で独裁を正当化していました。これを打倒したのがフランス革命ですから、革命政権は徹底的な脱宗教化=世俗化政策を推し進めます。
ギロチンによる恐怖政治(テルール=テロの語源)を推進したジャコバン政権時代には、教会を破壊し、聖書を焼き、挙げ句の果てに「神は存在しない。人間の理性を崇拝せよ」と言い出して「理性の女神」なるものを祭ったりしたのです(理性崇拝)。
ところが敬虔なカトリック教徒が多かった農民が反発。世論の動向に敏感なナポレオンがカトリックを復活します。その後も王党派(カトリック)と共和派(世俗派)との権力闘争が続いてゴタゴタしますが、明治維新の頃に成立した第三共和政(1870-1940)で世俗派が勝利します。
1880年代に教育大臣を務めたジュール・フェリー
ジュール・フェリーが進めた教育改革は、初等教育の無償化など義務教育制度を確立すると同時に、公教育からの宗教の排除を徹底しました。
・公立学校での宗教教育の禁止。
・無許可の宗教団体の解散。
・カトリック系私立学校の禁止。
この理念は、現在の第五共和政まで引き継がれます。
国王(女王)がイギリス国教会の首長であるイギリスや、宗教政党(キリスト教民主同盟)が二大政党の一つでメルケル首相の与党でもあるドイツ、大統領が聖書に手をついて宣誓を行うアメリカなどと、フランスが決定的に違うのが、この世俗主義の原則(フランス語で「ライシテ」)です。
日本の教育基本法は、「日本軍国主義のイデオロギーであった国家神道を解体せよ」というGHQの意向を受けて制定されたもので、フランスのジュール・フェリー法と並ぶ極めて世俗的な内容です。フランス人が自らの手で制定したのに対し、日本では占領軍の手でそれが行われた、というのが大きな違いです。
デカルトを生んだフランス人は、
極めてアタマでっかち
です。「~せねばならぬ」とアタマで決めると、それをむりやり現実に当てはめようとする。「現実がこうだから、妥協して対応策を考えよう」というイギリス人とは正反対です。王権神授説にせよ、世俗主義にせよ、理念が暴走して現実を無視することでは同じなのです。一切の例外や妥協を認めない。極めて原理主義的な発想をします。
ジュール・フェリーがのちに首相になってやったことが、チュニジアの植民地化です。
「政教一致の野蛮なイスラム世界を、文明化するのはフランスの義務だ」
と余計なことを考える。フランス帝国主義を正当化するイデオロギーとして世俗主義が利用されていくのです。
この発想は、「自由と平等」を世界に広めるために戦争を繰り返すアメリカとよく似ています。アメリカもイギリスに対する独立革命で人権擁護を掲げて建国したイデオロギー国家ですから、「自由・平等・博愛」を掲げるフランス共和国の「兄弟」なのです。
第二次大戦後の植民地独立に際し、「植民地の維持は現実的に無理だから撤退する」とあっさり引き上げたイギリスに対し、フランスは最後まで独立を認めず、インドシナ戦争、アルジェリア戦争という泥沼の戦いに敗れて、ようやく撤退しています。ここにも「フランス人のアタマでっかち」がよく表れています。
いまフランスは、かつての植民地から「移民」という形で報復を受けているのです。
フランス語を話せても、政教一致のイスラム文化の中で育った移民たち。フランスは彼らにフランス流の世俗主義を強制しようとしますが、彼らは決して受け入れようとしない。フランスの中に「2つのフランス」が生まれ、憎悪を増幅していく。
イスラム教徒の女性が髪を隠すのは、『コーラン』の規定によるものです。
1989年、パリ近郊の公立中学で、スカーフを着用して授業に出席したイスラム教徒の女生徒が「政教分離に反する」として停学処分を受け、大きな論争を引き起こしました。
移民に寛容だったミッテラン政権(社会党)のあと、2002年に成立したシラク政権(中道保守)のもとで、イスラムをターゲットにした世俗主義の強化が打ち出されます。
・宗教的標章法(2004)…目立つ十字架もスカーフも身につけてはならない。
・教育法典(2005)…「フランス共和国の理念」を徹底的に学習させる。
もはや「世俗主義」そのものが宗教化しているのがフランスです。イスラム教徒にとって、フランスでの生活は信仰の自由がないも同然です。
しかし、「アラブの春」以来、内戦や政情不安が続き、仕事がない祖国で暮らすより、フランスでの生活の法がまだマシだ、というだけの理由で、今日も移民が流れ込む。フランス社会へのやり場のない不満をネット上に投稿する移民の若者を、テロ集団IS(イスラム国)がリクルートする。
フランスの政策の誤りが、テロリストを量産している。
********************
テロ翌日、オランド大統領(社会党)は議会で「これは戦争である」と演説。
「フランスは戦争状態にある。われわれは文明国同士の戦争に関与しているわけではない。なぜなら、こうした暗殺者らはいかなる文明も代表していないからだ」
議員たちは起立して、フランス国歌(革命歌)の『ラ・マルセイエーズ』を唱和しました。
テロ当日、サッカースタジアムから避難する観客たちも、『ラ・マルセイエーズ』を合唱していました。
「武器を取れ 市民らよ 隊列を組め
進め! 進め!
(敵の)汚れた血が 我らの畑を満たすまで!」
オランド大統領は緊急事態を宣言して国境を閉鎖。パリは事実上の戒厳令下にあり、集会も解散を命じられています。
テロ翌日から、フランス空軍はISの本拠地シリアへの空爆を再開。報復を求める国民感情をなだめるためでしょう。シリアは旧フランス領ですから、自衛隊が「テロへの報復」と称して旧満州を空爆するのと同じことです。
地中海のトゥーロン港からは、フランス海軍の唯一の空母シャルル・ド・ゴールが出港。ペルシア湾へ向かいました。ペルシア湾へ向かうのは、給油が容易なためか?
ロシア空軍は、ISが掌握している石油精製施設とタンクローリー500台を空爆。
プーチン大統領はロシア軍に、フランスとの共同作戦の策定を命じました。オランド大統領も間もなくロシアを訪問します。この「露仏同盟」の復活で、ロシアはウクライナ危機以来の国際的孤立を脱しました。
空爆は、銃の乱射以上の無差別殺戮をもたらします。ISは再び無差別テロで報復するでしょう。果てしなき憎悪の応酬に、フランス人はいつまで耐えられるか?
ISは空爆に参加する有志連合諸国、そのリーダーである米国の首都ワシントンへの攻撃を明言しています。オバマ大統領はG20首脳会議で同席した(いつもは不仲の)プーチン大統領と膝詰めで密談。
空爆を支持する日本は標的になっているのか?
ISは、「ボスニア、マレーシア、インドネシアにおける日本の在外公館を狙え」と指令を出していますが、日本本土でのテロについては今のところ言及していません。
ISISが日本の在外公館攻撃を呼びかけ、政府は警備強化を指示
(2015.09.12 CNN)
http://www.cnn.co.jp/world/35070448.html
なお、後藤さんらを殺害したIS要員「ジハーディ・ジョン」は、米軍の空爆で死亡したようです。
「ジハーディ・ジョン」殺害をほぼ確信=米軍
(2015年11月14日 BBC)
http://www.bbc.com/japanese/34819091
10月31日、乗客220人以上を乗せてシナイ半島で墜落したロシア機の事故について、ロシア政府はテロと断定しました。
ロシア、旅客機墜落をテロと断定 「機内に手製爆発物」
(11月17日 朝日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151117-00000039-asahi-int
一連のテロ事件は、「話し合っても無駄な相手」への対処法に関して、オバマの無力とプーチンの卓越した能力を世界に示しました。今後はロシアとイランがシリア問題の主導権を握り、ISは崩壊へ向かいます。手負いのIS残党による報復テロが繰り返されるでしょう。
日本国憲法には、非常事態条項すらありません。「平和を愛する諸国民の公正と信義」とやらに、日本国民の生存を委ねているからです。
非常時には首相権限で全ての航空機の飛行を禁止し、出入国を制限できるようにすべきです。自衛隊と警察、外務省に分かれている情報機関の統合も急務。こういう備えがあること自体が、テロの抑止にもなります。
これだけのことが起こっても脳内お花畑…(ー ー;)
何が起こっても結論は同じ。
「アベが悪い」
こういう人たちも含めて、全ての日本国民と日本国居住者を守るためにも、
日本は空爆には関与せず、緊急事態法の制定を!
と思った方は、
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この記事へのコメント
最後のTwitterですが、上野千鶴子のBBAの妄言など、信奉者以外もう誰もまともに相手にする者はいないでしょう。下品な話で恐縮ですが、朝日新聞の人生相談で中学生に「ムラムラしたら熟女にやらせてもらえ」というトンデモ反社会的発言をした奴ですから。
今回のテロのおかげでフランスに視線が集中したので習近平はニンマリでしょうか。ASEANも目先の経済利益に執着して腰抜け状態で、頑張っているのはベトナムフィリピンぐらいでしょうか。なんとか日本が主導して合従をつくらなければ…。
憲法を改正できるか否かは別問題として残りますが…。
まず、HP にてあのように大量の講義音声や講義資料を無料で公開されていることに対し、深い敬意と感謝を表します。
恐らくは社会貢献(或いは啓蒙、又は世直し)という気高い志を動機とされる公開だと忖度します。
先生の講義は大変に楽しくかつ明解であり、まことに素晴らしいものでございました。
お陰で、元来は嫌いであった世界史が大好きになりました。
そして、一通りの世界史の学習を終えた今、世界史のみならず色々な学問分野について、もっと学びたいという想いを強く抱いています。
現在は、とりわけ日本史を学ぶ必要を痛感しているところです。
そして、願わくば「日本史」をも、茂木先生の講義や書籍で学ぶことができれば、等と夢想しております。
ご多忙の極みの日々とお見受けしますので大変恐縮ですが、日本史への進出も、ご検討頂けると幸いです。
(記事と無関係の内容にて申し訳ありません)
「受験のため」「学歴のため」ではなく、「学びたいから学ぶ」「おもしろいから学ぶ」のが本当の勉強ですね。
実は、次に企画している本が「日本史もの」です。まだ形になっていませんが、2016年夏頃に出せればと思っています。
「日本史もの」のご本を既に企画されているとのこと、とても嬉しく思います。
日本史の書籍は、良質のものが思いのほか少ないように感じていますので、茂木先生のご本を楽しみにしております(*^^*)
常にランドパワーに脅かされる韓国は中国にこびてしまうのも仕方ないのかなと、少し納得というか同情しました。
次回の放送、楽しみにしています!
だんだん乗り乗りになってまいりました。(^^)