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zoom RSS 安倍首相、米国議会で歴史的な演説

<<   作成日時 : 2015/05/03 07:49   >>

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米連邦議会の上下両院合同会議で演説する安倍首相。
右からベイナー下院議長、バイデン副大統領(上院議長)
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1945年2月19日、硫黄島(いおうとう)に、米海兵隊が上陸しました。

すでに占領したサイパン島から離陸、連日の日本本土空爆を行っていた米空軍のB-29爆撃機にとって、中間地点にある硫黄島は、緊急時の着陸基地および護衛戦闘機の発着基地として重要だったのです。

米軍11万に対し、硫黄島守備隊の日本軍は2万3千。歴戦の勇士はほとんど戦死しており、徴兵された素人の兵隊がほとんどでした。

守備隊長の栗林忠道(くりばやしただみち)中将は、在米日本大使館の駐在武官だった経験から米軍の力を冷静に判断しており、パラオのペリリュー島の戦いと同様に、地下壕を掘削して島を要塞化し、1日でも長く抵抗して米軍を足止めさせる作戦を立案しました。はじめから、全滅覚悟です。

徹底的な艦砲射撃で日本軍基地を破壊した(と思いこんだ) 米海兵隊(第3、第4、第5海兵師団)は、上陸直後に日本軍地下要塞からの猛火にさらされ、おびただしい犠牲者を出します。
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第4海兵師団の第24、第25海兵連隊は死傷率25%。第23連隊230人のうち、生き残ったのは99人でした。最初の3日間で死傷者はノルマンディー作戦を上回り、米軍にとっては第二次大戦における最悪の悪夢となったのです。


最終的には米軍の物量作戦が功を奏し、戦闘開始から1ヶ月後の3月16日、栗林中将は東京の大本営へ別れの電報を打電します。

『戦局、最後の関頭に直面せり。…想像を越えたる量的優勢を以てす陸海空よりの攻撃に対し、あたかも徒手空拳を以てよく健闘を続けたるは、小職自らいささか悦びとする所なり。…今や弾丸尽き水涸れ、全員反撃し最後の敢闘を行はんとす…ひたすら皇国の必勝と安泰とを祈念しつつ、とこしへに御別れ申し上ぐ

国の為 重き努めを果し得で 矢弾尽き果て 散るぞ悲しき』

26日、栗林中将を先頭に400名の日本兵が米軍への夜襲を行い、全滅しました。この戦闘で米兵180人が死傷しています。

日本軍の戦死者 1万8千人(全軍の78%)
米軍の戦死傷者 2万9千人(全軍の26%)


擂鉢(すりばち)山の山頂に星条旗を立てる海兵隊の姿は、AP通信のカメラマンだったジョー・ローゼンタールによって世界に配信され、海兵隊の勇気の象徴として語り伝えられることになります。
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日本兵の遺体の多くは、地下壕や、米軍が建設した滑走路の下に埋められ、いまも所在がわかっていません。栗林中将の遺体も見つかっていません。現在、硫黄島には海上自衛隊が駐屯し、米軍の滑走路をそのまま使用しています。

栗林中将は、故郷の信州に残した次女の「タコちゃん」をとても可愛がっており、彼女に当てた手紙も残されています。

「お父さんは、お家に帰って、お母さんとたこちゃんを連れて町を歩いている夢などを時々見ます」

この「タコちゃん」はのちに結婚して新藤(しんどう)と姓を変え、息子さんが自民党の国会議員となりました。

第2次安倍内閣で総務大臣を務めた新藤義孝(よしたか)氏です。


安倍晋三氏は総理大臣として硫黄島に初上陸、滑走路に手をついて英霊に謝罪。
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第23海兵連隊のラリー・スノーデン大尉(当時23歳)は地獄の戦場から生還し、のち中将まで昇進しました。今年93歳ですがいまもお元気で、3月21日に硫黄島で行われた日米合同慰霊式典にも出席しています。
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戦後70年を迎えた2015年、安倍首相は米国を公式訪問し、オバマ大統領と会談しました。
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何事にも指導力に欠け、任期残り3年でレームダック化しているオバマとの会見は儀礼的なもの。今回の訪米で最も注目されたのは、連邦議会の上下両院合同会議に招かれ、演説を行ったことです。日本の首相としては初めてのことです。上下両院合同会議(joint meeting)は毎年1月の大統領一般教書(施政方針)演説のほか、外国の要人を招いて開かれる特別会議です。

かつて小泉首相が訪米時に上下両院合同会議に招かれようとしたことがありましたが、靖国参拝を問題視されてキャンセルされたことがあります。この時は中韓のロビー活動が成功したわけです。

安倍首相にも「過去の戦争と植民地支配に対する謝罪と反省」を繰り返させ、日本の防衛力強化を「軍国主義復活」だとして阻止したい中国・韓国は、中国系・韓国系米国人を通じてエド・ロイス(共和党、下院外交委員長)、マイク・ホンダ(民主党、下院議員)ら一部議員に働きかけ、安倍首相の議会演説を阻止するか、少なくとも「謝罪と反省」を盛り込んだ演説にするよう工作してきました。

エド・ロイス(左)とマイク・ホンダ
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韓国・誠信女子大のソ・ギョンドク教授は真珠湾の写真付き意見広告をNYタイムズに掲載。
「ドイツはホロコーストについて謝罪したのに、アベは慰安婦問題で謝罪しない」
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ところが今回は、安倍首相がイスラエル訪問時にマケイン上院議員(共和党、上院軍事委員長。元大統領候補)の表敬訪問を受けた際、安倍首相から議会演説実現に協力を要請(青山繁晴氏の情報)。
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共和党の重鎮であるマケインが、ロイスら親韓派を押し切る形で安倍演説が実現したようです。
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たどたどしい発音ながら、表情や身振りは堂々としていて、ジョークも効いたなかなか印象的な演説でした。
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その中でも効果的だったのがこの部分です。


「先刻私は、第二次大戦メモリアルを訪れました。神殿を思わせる、静謐な場所でした。耳を打つのは、噴水の、水の砕ける音ばかり。

一角にフリーダム・ウォールというものがあって、壁面には金色の、4000個を超す星が埋め込まれている。
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その星一つ、ひとつが、斃れた兵士100人分の命を表すと聞いたとき、私を戦慄が襲いました。

金色(こんじき)の星は、自由を守った代償として、誇りのシンボルに違いありません。

(拍手)

しかしそこには、さもなければ幸福な人生を送っただろうアメリカの若者の、痛み、悲しみが宿っている。家族への愛も。

真珠湾、バターン・コレヒドール、珊瑚海、メモリアルに刻まれた戦場の名が心をよぎり、私はアメリカの若者の、失われた夢、未来を思いました。

歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。私は深い悔悟を胸に、しばしその場に立って、黙祷を捧げました。

親愛なる、友人の皆さん、日本国と、日本国民を代表し、第二次大戦に斃れた米国の人々の魂に、深い一礼を捧げます。とこしえの、哀悼を捧げます。

(拍手)(スタンディング・オベーション)
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みなさま、いまギャラリーに、ローレンス・スノーデン海兵隊中将がお座りです。70年前の2月、23歳の海兵隊大尉として中隊を率い、硫黄島に上陸した方です。

近年、中将は、硫黄島で開く日米合同の慰霊祭にしばしば参加してこられました。こう、仰っています。

「硫黄島には、勝利を祝うため行ったのではない、行っているのでもない。その厳かなる目的は、双方の戦死者を追悼し、栄誉を称えることだ」。

もうおひとかた、中将の隣にいるのは、新藤義孝国会議員。かつて私の内閣で閣僚を務めた方ですが、この方のお祖父さんこそ、勇猛がいまに伝わる栗林忠道大将・硫黄島守備隊司令官でした。

これを歴史の奇跡と呼ばずして、何をそう呼ぶべきでしょう。

熾烈に戦い合った敵は、心の紐帯が結ぶ友になりました。

(拍手)(スタンディング・オベーション)
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スノーデン中将、和解の努力を尊く思います。ほんとうに、ありがとうございました。

(拍手)

戦後の日本は、先の大戦に対する痛切な反省を胸に、歩みを刻みました。自らの行いが、アジア諸国民に苦しみを与えた事実から目をそむけてはならない。これらの点についての思いは、歴代総理と全く変わるものではありません」

(拍手)


(4月29日 米国連邦議会上下両院合同会議での安倍内閣総理大臣演説)
http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2015/0429enzetsu.html




官邸か外務省の官僚が書いた原稿に安倍さんが手を加えたのでしょうが、実によくできた演説です。日本=加害国、米国=被害国ではなく、あるいはその逆でもなく、それぞれの立場で祖国のためにあの大戦を全力で戦ったことを讃え合い、短い命を散らした兵士に黙祷する。新藤さんとスノーデンさんとの握手は、日米両国和解の象徴だったのです。

アメリカ社会において、退役軍人(ベテラン)は尊敬の対象です。スノーデン中将がそうであり、マケイン上院議員、ベイナー下院議長もベトナム帰還兵です。議員の中にもたくさんの退役軍人がいるはずです。この人たちの心の琴線に触れる、すばらしい演出だったと思います。安倍首相の後ろでは、ベイナー下院議長がハンカチで何度も涙をぬぐっていました。
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■ベイナー下院議長(共和)
首相が第二次大戦で命を落とした米国の英雄に賛辞を贈ったことに、心から感謝している。未来の世代が今日という日を、日米同盟の誇り高く歴史的な転機として振り返ることを願う」

■バイデン副大統領
「アジア諸国に共感を示したことに最も好感を持った。韓国や中国との歴史問題はデリケートな課題であり、首相は日本側の責任を 明確にした。非常に率直な演説で、十分に理解されるだろう」

■モンデール元駐日米大使
 「素晴らしい演説だった。訪米全体が大成功であり、日米関係の強さが再確認された。Aプラス(最高評価)だ。首相は(オバマ大統領 との共同記者会見で)河野談話を再確認し、謝罪した」

■マケイン上院軍事委員長(共和)
日米が共有する歴史によって和解したことを知らしめる歴史的な演説だった。日本が積極的平和主義の国となり、新ガイドラインが日米同盟の力を強めていくことを歓迎している」
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■ローラバッカー下院議員(共和)
「レーガン元大統領のスピーチ・ライターだった経験から、Aプラスを与えられる。歴史問題を威厳ある形で語った。第二次大戦に関し、首相はもう卑屈な態度を取る必要はない

■デラニー下院議員(民主)
「歴史の文脈の中で日米関係の重要性を強調していた。母国語ではない英語で演説するため、かなり努力をされたと思う。大変うまく 構成され、巧みに作られた演説だったと思う」

■硫黄島の戦いに参加した米海兵隊のローレンス・スノーデン中将
「演説に深く感銘を受けた。首相が言うように、日本における米軍の存在が長年にわたり極東の安定を保ってきた。日米関係はより強くなるだろう」

演説に先立って、安倍首相はオバマ大統領の案内でワシントンのリンカン・メモリアムを訪問。黒人解放運動のキング牧師が I Have a Dream 演説を行った場所ですね。
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ついでアーリントン墓地、ホロコースト記念館を訪問。第二次大戦中、ナチスに追われ、リトアニア領事代理の杉原千畝(ちうね)からビザを発給され、日本経由で米国へ脱出したユダヤ人の生存者と面会しました。
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「悲劇も善意の勇気も風化させず記憶にとどめ、日本としても世界の平和と安定のために、より積極的に貢献しなければならないとの決意を新たにした」

「日本は黒人差別にも、ユダヤ人差別にもずっと反対してきた」、という明確なメッセージです。「ナチス=日本軍国主義」、「ユダヤ人虐殺=韓国人慰安婦」というレッテル貼りに対するカウンター・プロパガンダです。


「アベは軍国主義者でリヴィジョニスト(歴史修正主義者)」

と連呼してきた中韓のプロパガンダは、完全に失敗に終わりました。歴史プロパガンダ戦で日本が中韓に完全勝利したのは、これが初めてです。もうマイク・ホンダのことは気にしなくていいでしょう。あの人は自分の選挙区の韓国系有権者にこびを売っているだけなのです。

パク・クネさんが世界中に広めようとがんばった「日本軍の従軍慰安婦問題」も、ベトナム戦争時に韓国軍がベトナム人慰安所を管理していた文書が出てきてしまったため、ブーメランとなって韓国自体を脅かしています。

朴政権に衝撃「ベトナムに韓国軍慰安所」 TBS支局長『文春』でスクープ執筆 (1/3ページ) 2015.03.31
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150331/frn1503311140001-n1.htm

AIIB(アジアインフラ投資銀行)問題で日本に擦り寄っている中国政府は、今回の安倍演説にはコメントせず。梯子を外された韓国政府だけが、右往左往しています。


次のアメリカ大統領が誰であれ、日米関係は新しい時代に入りました。従来の対米従属国から、より対等な同盟国に移行していきます。安倍内閣は長期政権になり、憲法改正を実現するでしょう。




安倍さん、Good Job!!




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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
安倍外交の勝利ですね。

ところで、イギリス史について質問があります。
英文学講読という授業のある配布物に、エドワード6世とメアリー1世の間に「レディ・ジェーン・グレイ」という人物が女王として記載されていたのですが、受験世界史ではあまりなじみがない人物です。(処刑直前の、目かくしをされて断頭台を手探りで探している絵↓は知っていますし、漱石の小説『倫敦塔』にもこの処刑について触れたシーンはありますが)受験レベルでは覚えなくてよい人物ということなのでしょうか。
http://4.bp.blogspot.com/-4_nUmCSU2q0/UAcBEq7zo3I/AAAAAAAAH7g/Id2FEuHvUOU/s1600/Jane+Grey.jpeg
Midosuji30000
2015/05/05 22:20
メアリ・スチュアートはごく稀に出題されますが、ジェーン・グレイは無理。「9日間の女王」を取り上げるのなら、「2ヶ月間の王エドワード5世は無視するのか?」となり、リチャード3世も出てくるだろうし、バラ戦争の話だけで数時間かかってしまいます。これはもう、趣味の世界ですね。
管理人
2015/05/06 02:32
記事とは関係ないのですが、夏期講習に関して質問です。
先生の講習はもぎせか資料館にある音声ファイルやプリント以上のことを教えていただけるのでしょうか?
それとも内容は音声ファイルやプリントと同じですか?
失礼でなければ教えていただきたいです。
受験生
2015/05/08 13:44
教えるべき内容はもちろん同じですが、台本があるわけじゃありませんので、アドリブで進めます。スクリーンに地図と映像を写し、受講生を巻き込んだ演劇仕立てにしますので、理解が深まると思います。
管理人
2015/05/09 00:15
ありがとうございます。
先生の欧米近現代史の講座を取らせていただきます。楽しみです。
受験生
2015/05/11 08:44

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