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zoom RSS 集団全体の愚かさ

<<   作成日時 : 2011/09/11 07:42   >>

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議会の多数派が、私利私欲に駆られた連中や無能な連中によって占められているならば、優秀な少数派にしたところで、ばかげた政策のお先棒を器用に担ぐ役目を負わされるのがオチである。

…というより優秀な連中も、美徳どころか悪しき野心や俗っぽい出世欲に駆られている可能性が高いのだ。この場合、彼らは無能な多数派を尊重するかに見せて、自分たちの目的のために多数派を利用しようとするだろう。集団全体の愚かさと、リーダーたちの腹黒さが、迎合と服従の悪循環をつくるだけである。…

国家の最高権力を、こんな連中が手数を占める組織に託すのは、おのれに誇りを持たない者たちに権力を与えるのに等しい。守るべき名誉もなく、さまざまな利害を調整する手腕もなく、思慮深く振る舞うことも期待できない者たち。彼ら自身、国の舵取りを任されるとは夢にも思っていなかったに違いない。

下積みの身分から、魔法にかけられたかのごとくいきなり頂点に立ったとき、その幸運に酔わない者がいるだろうか。国家の利害など彼らには理解できない。ひきかえ自己の利害なら、わかりすぎるほどわかっている。となれば国益を顧みず、私利私欲を追い求めるのは自明ではないか。(バーク『フランス革命の省察』1790)


保守主義の父といわれるバークの『フランス革命の省察』は、最近新しい翻訳が出て読みやすくなりました。

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バーク(Edmund Burke 1729 - 1797)はイギリスの思想家。『フランス革命の省察』は、バスティーユ襲撃から1年後、大混乱が続くフランス革命政権についての辛辣(しんらつ)な批評です。革命はまだ始まったばかりであり、ルイ16世が処刑されるのはこの2年後ですが、バークはすでにこの革命の帰結――混乱の末に出現する軍事独裁(ナポレオン政権)――まで見通していました。

バークが描いた世界は、「政権交代」「民主党に一度はやらせてみよう」の大騒ぎから2年を経た、日本国の惨状そのものです。

政治・経済・国際関係のイロハもわからぬまま、ただ民主党のマークをつけてるだけで当選した議員たち。彼らを操る党の幹部たちも、国家国民の利益にはまったく興味がなく、私利私欲、党利党略に突っ走る。カネのため、外国勢力に魂を売った者ども。


それにしても、想像を絶するものでした。民主党の「人材の豊かさ」は…


9月3日 一川保夫防衛大臣
「自分は安全保障に関しては素人。これが本当のシビリアンコントロールだ」
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 ↓
中国の報道「日本の新防相が“素人”発言で早速辞職要求」

 ↓
8日 中国軍の偵察機、東シナ海の日中中間線を越えて尖閣に接近。
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 ↓
同日 ソ連軍の偵察機、日本の領空すれすれを日本一周。
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 ↓
9日 ソ連海軍の艦艇24隻が、オホーツク海から宗谷海峡を抜けて北太平洋オホーツク海へ抜ける。


ロシアは北海道東方沖で大規模軍事演習を実施。公海上なので違法ではないが、日本に対する軍事的威圧であり、中国軍の動きと連動しているのは明白。

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12日 山根隆治外務副大臣の記者会見
(ロシア海軍艦艇24隻の宗谷海峡通過についてロシア側に)
「容認できないと申し入れている」
 ↓
同日夜 外務省
「山根氏の発言は、ロシア高官による11日の国後島訪問に対する発言」
「宗谷海峡通過については、抗議していません」

トホホ…

* * * * * * * * * *

野田首相
(在日韓国人からの違法献金について)
「外国人とは知らなかった」

藤村修官房長官
「(献金者が)外国人かどうかは、いちいち確認できない。(政治資金規正法の)法改正が必要だ」

おいおい、確認しろよ。

法を守れないから法改正が必要だ、とは政治家の言う言葉か?


山岡賢次国家公安委員長(兼拉致問題担当大臣)
(マルチ業者からの政治献金について)
「合法なものは合法だ」

9月4日 拉致問題国民集会であいさつ。

マルチ業者の集会では原稿なしであんなに雄弁だったのに、この日は下向いて原稿棒読み。聴衆から激しい野次を浴びる。

「棒読みやめろ」
「うそばっかり」
「軽いんだよ」
「参政権ひっこめろ」



* * * * * * * * * *

鉢呂吉雄経済産業大臣
9月6日 「将来は原発廃止。新規着工は中止する」


→脱原発派(民主党の旧社会党系、社民党)が狂喜。

この人は農協(JA)出身の旧社会党議員。北海道の日教組(北教祖)の強力な支持で当選。もちろん、外国人参政権推進派。野田ドジョウが日教組出身の興石(おきいし)幹事長に気を使って、鉢呂を経済産業大臣に抜擢。

9月8日 野田首相とともに福島第一原発を視察。
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調子に乗って「脱原発」アピールをやりすぎ、福島の被災者の怒りをかう結果に…

「第一原発周辺は、死の町だった」

(記者懇談会で記者に防護服の裾をなすりつけ)
「放射能を分けてやる(うつしてやる)」




福島を視察した当日に、原発事故をネタにしたジョークを飛ばすというこの人の神経が、私には理解不能です。

また念のため言っておきますが、「放射能」ではなく「放射性物質」です(「放射能」は放射性物質が放射線を出す能力のこと)。また、放射性物質は病原体ではないので、「うつる」という表現も間違いです。こういう小学生(といったら小学生に失礼か)レベルの知識しかない人物を、原発行政を管轄する経済産業大臣に任命したのは野田の責任です。
 ↓
就任9日で引責辞任。
(解放同盟・松本龍も、テレビカメラの前で宮城県知事を「どう喝」、復興担当大臣を9日で辞任)



菅も、松本も、海江田も、鉢呂もみんな同じ。政治家以前に人間としてダメ。こういうろくでもない大臣のために、また皇居で認証式をやらなければならない陛下のご心痛を、お察し申し上げます。

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コメント(17件)

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みるくのパパも鉢呂レベルです。
みるく
2011/09/13 01:18
文化史についての質問です。フランシス=ベーコンとロジャー=ベーコンはどちらも名字が同じで、しかも経験論関係ですよね。。
とてもまぎらわしいのですが、区別の決め手になるものはありますか?キーワードとか・・・

ra
2011/09/14 22:14
ロジャー=ベーコン
13世紀、フランチェスコ会修道士、唯名論、アラビア科学(光学、化学)、「驚異博士」、「近代科学の先駆者」、異端容疑で10年間幽閉。

フランシス=ベーコン
17世紀、ジェームズ1世時代の法律家、大法官、経験論哲学、『新オルガヌム』、「知は力なり」

…という「意味のかたまり」で区別します。
管理人
2011/09/15 03:35
ジェームズ1世と同じ時代だと考えれば、すぐに見分けがつきますね。ありがとうございます。


コサックについて。
半独立の民とよく表現されるコサックは、
「反乱の主役」、つまり国に対抗する側であったり
「国境防衛兵」として国に従事(?)する側であったり、
様々なタイプがいたのですか?
ra
2011/09/15 09:19
コサックの首領(アタマン)は、騎馬軍団を統率しながらモスクワ大公やポーランド王、モンゴルのハンに臣従しています。同じ人物が、時には戦利品目当てに傭兵隊長として戦い、時には反逆して独立国家を作り、と態度を変えます。イェルマークも、ステンカ=ラージンも、プガチョフも同じです。陸の倭寇って感じですね。

ロシア政府はこれに手を焼き、プガチョフの反乱を鎮圧したあと、コサック軍団の独立性を奪ってロシア陸軍に編入します。
管理人
2011/09/16 02:40
tu-95が東京急行ルートでなく列島周回コースをとるのは異常ですね
ソ連時代でも、空自の防空システムが怖くて南下はほとんどなかったのですが、なめられたもんです
宗谷海峡に来たのは太平洋艦隊のペレスヴェート揚陸艦とソブレメンヌイ級巡洋艦みたいですね。
揚陸艦ひきつれて海のど真ん中でいったい何の訓練でしょうか 完璧に脅しです
まあ、民主主義に基づく国民の代表者が軍を統括するというデモクラティックコントロールを「素人のシビリアンコントロール(頭文字がshiの音で同じだからしゃれのつもりでしょうか)」とおっしゃる方が防衛大臣だったんですからなめられてもシャーないですわな
ロシアは欧州方面軍の戦力は激変させましたが、その浮いた分はアジア太平洋方面に回され、戦力は増強中です
このまえの民主の防衛大綱では南方重視の動的防衛とか意味不明な言葉を使っていましたが、今回で改めて北方の脅威は去っていないんだという認識が広まったと思います
自衛隊の戦力は弱体化しています。あまり報道されていませんが、今回の震災では自衛隊は緊急即応体制に不備があり、大規模な兵員物資輸送が全く行えていませんでした(なんせ揚陸艦が3席しかない)。またリアルタイムの情報能力もなく(大型無人機がない)、情報は全て米軍からもたらされていました。これらは全て、我々国民も含め、防衛に対する認識の甘さが原因です。自衛隊は強くなりたくてもお金を出してもらえないんです。民主党にも、防衛とはあらゆる緊急事態に円滑に対処することであり、そのためには投資を増やさなければならず、国防は国家最大の社会福祉だということを認識してもらいたいです。
すーんだーいの浪人
2011/09/16 22:17
ロシアは将軍様をシベリアに招いて、北朝鮮との合同演習も約束しました。中国に対する牽制ですね。今世紀半ばに予想される米軍撤退後の東アジアは、中・露の草刈り場になる。そのはじまりだと思います。
管理人
2011/09/17 05:45
全く関係ない話で恐縮なのですが、イクター制について4つ質問があります
(多くてすいません)

イクター制は分与地の徴税権を軍人や官僚に与える権利だとわかったのですが、
誰が与えたのですか?スルタンやアミールですか?
また、徴税する税とはやはりジズヤやハラージュなのでしょうか?
あと、認めたのは徴税権だけで、土地の支配は認めていなかったのですか?
最後に、イクター制を認めたあと徴税権を失った中央政府(?)は何に財源を求めたのですか?
アスマール
2011/09/17 15:00
1.イクターは、中央政府(大アミール政府やスルタン政府)が軍人・官僚に授与します。

2.徴収する税は、ジズヤ、ハラージュ、ザカート(財産税)などです。

3.イクターは徴税権の付与であり、土地の付与ではなく、世襲もできません。しかしセルジューク朝以降は、なし崩し的に世襲が認められ、封建制度における封土と似たようなものになっていきます。

4.軍人・官僚に給与を支払わなくなった中央政府は、もはや財源を必要としません。スルタン一族と使用人の生活費、宮廷維持費が捻出できればいいので、直轄領からの税で賄えます。

しかしこれではもはや国家とはいえません。ブワイフ朝も、セルジューク朝も、マムルーク朝も、イル=ハン国も、王朝末期にはこのような状態になります。
管理人
2011/09/18 02:40
なるほど!
ありがとうございました
アスマール
2011/09/18 06:47
「封建」という概念について質問があります。

五・四運動などで「反封建主義」って言葉をみかけます。

ほかにも「封建的な支配を〜」とか表現されるときがありますよね。

それって「封建制度」とは違う意味で使われているのですか?
諸侯と領主が結ぶ約束(…西欧と中国の「封建制度」は違うんですよね)という「封建」とは別に
広義の「封建」ニュアンスがあるのですか?
ra
2011/09/19 10:11
「封建」には二つの意味があります。

A.封建制度=封建的主従関係

封土の授与に基づく主従関係。西欧欧州のフューダリズム、イスラムのイクター制、中世日本の「御恩と奉公」が典型的。領主(貴族・士族)間の人的関係。

B.封建的土地所有=農奴制≒荘園制

領主(地主)が土地を所有し、農奴を使役するシステム。ローマのコロナートゥス、中世西欧のマナー(荘園)制、中南米のアシエンダ制、インドのザミンダーリー制、中国・日本の荘園制など、世界中に存在する。

マルクス主義歴史学(唯物史観)ではBの意味で使い、

中世の封建社会…地主の支配
 ↓市民革命
近代の資本主義社会…資本家の支配
 ↓労働者革命
社会主義社会…バラ色の平等社会

という発展段階説を唱えます。

中国共産党の歴史観(毛沢東の新民主主義論)では、

辛亥革命後も続く封建社会
 ↓五・四運動(1919)に始まる国民革命
国民党が支配する資本主義社会
 ↓人民中国成立(1949)
共産党が指導するバラ色の社会主義社会

となるはずでした(笑)。

日本の歴史学会も唯物史観にどっぷり漬かってきたので、「封建」をBの意味で使います。
管理人
2011/09/20 00:20
広辞苑の内容は、この2つのことを指すものだったのですね。広辞苑にはAのあと「俗には〜」に続いてBが書いてありました。詳しく且つ分かりやすく、ありがとうございます。(^o^)

時代の覚え方について質問があります...
中国やヨーロッパは「○○朝のあと◇朝」と王朝や国が連続しているので、どれが何世紀か覚えやすいのですが、
古代のインドの王朝は空白(バラバラ状態)があり、
どの王朝が何世紀に誕生・滅亡したか覚えにくいです。

王朝同志の流れが繋がらないというか…

特に「何世紀」か数字を丸覚えするのは辛いです。古代インドのような(繋がっていない?)王朝はどう覚えればいいでしょうか?

わかりにくい質問でごめんなさい。
ra
2011/09/24 02:41
タテにつながらなければ、ヨコにつなげればよいのです。イランの王朝は、アケメネス朝→アレクサンドロス→セレウコス朝→パルティア→ササン朝→正統カリフ→ウマイヤ朝…とつながりますね。

セレウコス朝を撃退したのがマウリヤ朝のチャンドラグプタ、パルティアと並び立つイラン系遊牧民王朝がクシャーナ朝、ササン朝と争ったエフタルに滅ぼされたのがグプタ朝、正統カリフ時代がヴァルダナ朝、ウマイヤ朝の侵入を受けたのがラージプート時代です。
管理人
2011/09/25 06:44
おはようございます!

質問させてください。

1ヘンリ8世の首長法に英国内のカルバン派は反対しなかったのですか?

2英国教はプロテスタントだけれど、カルバン派とは違いますよね?(英国内のカルバン派=ピューリタン)


3審査法にカルバン派は反対しなかったのですか?

4イギリス(国民)にカトリックはほぼいなかった、と受験勉強上は考えて良いでしょうか?


教えて下さい。
ミル
2011/10/09 08:05
ミルさんのご質問はたぶんこういうことだと思います。

「カルヴァン派はピューリタン革命起こすくらいなら、はじめから国教会に反対すりゃいいじゃないか!」

「国教会」というのがよくわからなかった、ということだと思います。「反カトリック」という点では共通するわけですし、「国王を教会の首長とする」以外の教義がどうもはっきりしない。エドワード6世の一般祈祷書では予定説を採用するし、エリザベスはカルヴァン派のオランダ独立を支援する。16世紀後半の段階では、とにかく強大なカトリックのスペインに対抗するという政治目標の前に、国教会とピューリタンとの違いは表面化しなかったのだと思います。

17世紀、スペインの脅威が消滅し、ステュアート朝のもとで王権神授説と結びついた国教会がピューリタン弾圧に転じると、両者の関係は一転します。国王に反発するジェントリ=下院議員の多くが国教会からピューリタンに改宗し、ピューリタン革命へ。

ピューリタン革命で生まれたクロムウェル軍事独裁政権がピューリタン的禁欲主義を強制。これにうんざりしたジェントリ=下院議員は再び国教会に戻り、王政復古を実現します。ピューリタンの信仰を守った人たちは審査法で公職追放され、多くはアメリカへ移住します。

カトリックはエリザベスの統一法で礼拝を禁止され、審査法で公職から追放され、ジェームズ2世を支持したため名誉革命で国外へ脱出します。彼らはフランスに亡命するか、アメリカのメリーランド植民地へ移住します。
管理人
2011/10/10 00:54
結局最後は国教徒が勝ち、ピューリタンとカトリックは逃げた…というのが自分の中ではっきりしました。

ジェントリはピューリタンから国教徒に改宗したんですね

あと 最初はピューリタンと国教徒の違いは曖昧だったのが対立するようになった、という展開も理解しました!


ありがとうございます。
ミル
2011/10/11 02:16

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